ビジネスにおいて言葉の厳密な使いわけが求められることがよくあります。
これらの正しいビジネス用語の使用方法がわかっていないと、相手に不快な思いをさせるケースもあるため適切な言葉の使い分けを身につけておくといいです。
中でも、ここでは重さと重み、厚さと厚み、深さと深み、楽しさと楽しみ、悲しさと悲しみなどのような「さ」と「み」の違いと使い分けについて解説していきます。
重さと重みなどのさとみの違いと使い分けは?
重いの名詞形の言葉として、重さや重みというものがよく出てきます。
まず、重さとはこの物質の重さは「〜g」で、ある物体とある物体の重さを比較するなど、数値化できるものに対して重さと使用することがおおいです。
重量とも言い換えることが可能です。
一方で、重みという言葉は数値化できないもの、例えば「言葉の重み」「重みづけをする」などに使用されることが多いです。
なお、一般的には「さ」で終わる名詞のほうが「み」で終わる名詞よりも多く、のちに解説するように〜みでは言葉として成り立たない割合が高いです。
厚さと厚み、深さは深みの違いと使い分け【楽しさと楽しみや悲しさと悲しみなど】
なお、上述のような重さと重みだけでなく、別の名詞の厚さと厚み、深さと深みなどあらゆるものでこの〜さと〜みの違いや使い分けが行われています。
例えば、厚さと厚みであれば、「この本の厚さは2センチだ」「彼の胸板の厚みはすごい」などと使い分けます。
そして、これらも重さと重みの関係と同様であら、定量的に表されるものに対して〜さ(厚さ)と表現し、抽象的、主観的なものに〜み(厚み)とつけるのが基本です。
これは、深さや深みなどの関係でも同じです。
よって、深さといえば「深さ5メートルの池」のように用い、深みであれば「彼は深みのある人間だ」のように数値で表せないものを示す傾向にあるのです。
楽しさと楽しみや悲しさと悲しみの違い
ただ、感情的な用語である楽しさと楽しみ、悲しさや悲しみでは上のような定義とは少し違います。
具体的には、楽しさとはその感情自体を表すのに対して、楽しみというと趣味や娯楽を始めとした楽しい感情になるためのイベントごとを示すケースのです。
これは、悲しさと悲しみの関係であっても同じようなイメージといえます。
「〜さ」といっても「〜み」とは言わないもの
また、先述しました通り、〜さといっても、〜みという形を取らない名詞も多いです。
例えば、暑さ、寒さといっても暑み、寒みとは言わないですよね。
一方で、暖かいの名詞としては、暖かさだけでなく暖かみなどと表現するものです。
他にも可愛さといっても、可愛みなどは表現しないように結局のところ、単語単語で違いや使い分けを覚えていくしかないわけです。
そのため、〜さと〜みは文章などによってその用法を理解しておくといいです。
まとめ 重さと重み、厚さと厚み、深さと深みなどのさとみの違いと使い分け
ここでは、重さと重み、厚さと厚み、深さと深みなどのさとみの違いと使い分けに、ついて解説しました。
ほとんどの形容詞から派生した名詞において、〜さいう語尾では定量的なものを表現するときに使います。
一方で、〜みと表現する場合では、定性的、感情的な場面が多いことを覚えておくといいです。
なお、〜さのほうが単語の数は多く、〜さとはいっても〜みと表現するケースは少ない傾向となります。
適切に言葉を使い分け、毎日の業務等に役立てていきましよう。
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