寒い時期になると必要不可欠である使い捨てカイロですが、中には大量に購入したもののずっと使用しないまま放置されているものもあるでしょう。
このような場面でカイロの使用期限を確認するかと思いますが、使い捨てカイロが期限切れしている場合、実際のところどのくらいまで使えるのでしょうか。
ここでは、カイロの期限は何年か?期限切れカイロの復活にはどのように対処するといいのかについて解説していきます。
使い捨てカイロの使用期限は何年くらい?古いカイロの復活方法はあるのか?
結論からいいますと、基本的にカイロの使用期限は以下のように記載されているものの、実際のところ期限切れから数年程度経っていても基本的に問題なく使用できます。
特に安全面として、使用期限が切れているカイロであるからといって、発火が起きるなどの危険性がまずことはありえません。
これは、カイロの中身の材料とその発熱の仕組みを理解するとよくわかることです。
ホッカイロなどの使い捨てカイロの構成材料は基本的に
・活性炭:高い比表面積を持つため反応物の酸素を吸着させ、より効率よく鉄と反応させる
・バーミキュライト:水を吸収される
・水:反応を行うためのイオンの通り道(電解質)
・反応を促進させる塩(塩化ナトリウムや塩化カリウム):反応促進剤(触媒)
・外装材:材料を入れる
から構成されています。(詳細なカイロの発熱の原理はこちらで記載しています)。
そして、この中の鉄と酸素が主な反応物であり、これらが化学反応を起こし酸化鉄を生成する際に出る熱がカイロがほんのり暖かく要因となっているわけです。
つまり、カイロは開封しない限り酸素がほとんど供給されない(外装のフィルムが酸素の透過を防いでるため)ために、反応物が残っている状況になっているのです。そのため、使用期限が切れてからある程度の時間が経っていたとしても、普通に使えることがほとんどなのです。
まれに、酸素を比較的透過しやすいフィルムを使っている場合で、使用期限から年単位で時間が経過していると、あまり暖かくならないかもしれないですが、まずは実際に使用してみて温度が上がるかどうかを確認していきましょう。
なお、期限切れカイロ(古いカイロ)の復活方法としては、そもそも期限切れカイロでも復活させる必要がないというのが答えです。わずかな割合含まれる、暖かくならなくなってしまっている使用期限切れのカイロは、すでに反応してしまっているために復活させることはできないことを理解しておきましょう。
カイロの使用期限はなぜあるのか?【ホッカイロなどの使用期限】
なお、使い捨てカイロに期限が記載されている理由としては、メーカーとして使用期限を記載する責任があるためといえます。
つまり、販売するからには、いつまで保証できるかどうかを明記しておく必要があるのです。
そのため、ある程度社内にてカイロの試験を繰り返し、確実に記載のカイロの働き(暖かくなる)を保証できる期間を記述しているのですね。よってその期間を超えたとしても上述のように、中身が反応していない大半の期限切れのカイロでは、問題なく使えるのです。
まとめ カイロの使用期限はどのくらい(何年)?期限切れカイロの復活方法は?【ホッカイロなどの使い捨てカイロ】
まとめ カイロの使用期限はどのくらい(何年)?期限切れカイロの復活方法は?【ホッカイロなどの使い捨てカイロ】
ここでは、カイロの期限は何年くらいか?古いカイロの復活方法は?について確認しました。
・使用期限が切れたカイロでもほとんどの場合、普通に使える
・そのため、古いカイロの復活方法を試みる必要自体がない。
・まれに使えなくなっている(暖かくならない)期限切れの使い捨てカイロがあるがこれは捨てるしかない
・使い捨てカイロに使用期限が記載されている理由は、メーカーが保証する期限を明記する必要があるため
です。
カイロに関する知識を身につけ、毎日の生活をより快適なものに変化させていきましょう。
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