日常生活を送る中で、よく聞く言葉なのに漢字表記がわからないものに遭遇することは多々あります。
例えば、代表的な野菜・果物の一つである「キウイ」の漢字表記やその漢字の由来・語源などはご存知でしょうか?
ここでは、このキウイに着目して「キウイの漢字表記は彌猴桃・鬼木天蓼・支那猿梨か?木憂や木瓜とは書くのか?和名・読み方や由来・語源を解説!英語では?」について解説していきます。
キウイの漢字表記は彌猴桃・鬼木天蓼・支那猿梨か?木憂や木瓜とは書くのか?和名・読み方や由来・語源を解説!
それでは以下で難読漢字である「キウイ(果物)」の漢字について確認していきます。
結論からいいますと、キウイの漢字表記は「彌猴桃・鬼木天蓼・支那猿梨」の三種類あります。
「木憂・木瓜」とは書きません。
キウイの漢字として彌猴桃と書く
キウイの漢字表記として「彌猴桃」と名付けられている由来・語源について深堀していきましょう。
「彌猴桃」は、そのまま「びこうとう」とも読みます。「彌猴桃」は中国本土での呼び名で、日本にも伝わってきました。
中国では古くから自生の「シナサルナシ(支那猿梨)」を指して「獼猴桃」と呼んでいましたが、現在では栽培品のキウイもこの表記で呼ばれることが一般的となっています。
「彌猴」とはアカゲザルのことを表す漢字です。
アカゲザルは中国やインドなどに生息する猿で、見た目はニホンザルとよく似ています。
「サルが好んで食べる果実」ということから「彌猴桃」という名称がついたと考えられますね。
ちなみに、香港や台湾などでは「彌猴桃」ではなく、「奇異果」が一般的な表記なんですよ。
キウイの漢字として鬼木天蓼とも書く
「キウイ」ですが、「鬼木天蓼」と記載するケースもあります。
「鬼木天蓼」は和名です。そのまま「おにまたたび」とも読みます。
「木天蓼(マタタビ)」と聞くと意外なように感じますが、 実はキウイはマタタビ科マタタビ属の植物なのです。
キウイの木の根や葉などにはマタタビと同じ成分が含まれているため、マタタビが大好きな野良猫がよってきてしまい、農家の人が困っているなんて話もあるんですよ。
キウイの漢字として支那猿梨とも書く
最後は「支那猿梨」と名付けられている由来を解説していきます。
「支那猿梨」は「シナサルナシ」とも読みます。先ほど「彌猴桃」の説明でも少しご紹介しましたね。
「支那」は中国のことを表す言葉です。意外(?)ですが中国は世界第二位のキウイ産地なんですよ。
「猿梨」(サルナシ)は日本でも寒冷地・高地に古くから自生する植物です。別名ミニキウイとも呼ばれ、キウイとよく似た見た目の小ぶりな果実なんですよ。
「猿梨」の名前の由来は彌猴桃と同じく、サルが好んで食べることに由来していると考えられますね。
キウイの漢字として木憂とは書かない
キウイの表記として木憂という漢字が思いつくかもしれませんが、これは実際に使われている漢字ではありません。
キウイの漢字として木瓜とは書かない
キウイの表記として木瓜という漢字も思いつくかもしれませんが、こちらも実際に使われている漢字ではありません。
キウイの英語表記は?
続いて、キウイの英語表記についても確認していきます。
キウイは英語でKiwifruit(読み方:キウィフルーツ)といいます。
「キウィフルーツ」という名称は、ニュージーランドのシンボルである鳥「キーウィ (kiwi)」に因んで命名されました。
キウイフルーツと鳥のキウィは見た目がよく似ているからこの名前が命名されたのだと言われることも多いですが、あくまで「シンボルの鳥」だったから命名されたそう。
似ているからこの名前になった訳ではないようですね。
日本でも「キウイ」や「キウイフルーツ」と呼ぶのは、この英語名が元となっていることを覚えておくといいでしょう。
こちらがニュージーランドのシンボル鳥「キウィ」 かわいいですね!
まとめ 鬼木天蓼・彌猴桃・支那猿梨の読み方や意味はキウイか?木憂や木瓜とは書くのか?語源や英語での表記は?
ここでは、キウイの漢字表記は鬼木天蓼・彌猴桃か?木憂や木瓜と書くのか?和名・読み方や由来・語源を解説!英語では?ついて解説しました。
野菜・果物の漢字や英語表記を語源・由来レベルから学んでいくと、より面白くなりますね。
キウイを始めとしたさまざまな漢字表記・意味などを理解し、日々の生活をより楽しんでいきましょう
コメント