私たちが生活している中で字はわかるけれども読めない漢字と遭遇することがあるでしょう。
ただ、この漢字が覚えていないと何かと生活で困ることもあるため、理解しておくといいです。
中でもここでは「火へんに扇(煽)の読み方は?火へんに頁(煩)の読み方や意味は?火へんに息(熄)の読み方は?火へんに主(炷)の読み方や意味は?」について訓読みと音読み別に解説していきます。
火へんに扇(煽)の読み方や意味は?【漢字の読み方】
それではまず火へんに扇(煽)の読み方について確認していきます。
火へんに扇と記載する漢字の「煽」の読み方は
・音読み:せん
・訓読み:あお(り)・あお(る)・おこ(る)・おだ(てる)
と読みます。
続いて火へんに扇の意味も確認していきます。
煽はその字の通り、火を扇であおぐことで炎の燃え方が増すことから、勢いを盛んにするような意味が複数込められています。
「あおる」という言葉は、風によって火や物事の勢いが増すことを指すだけでなく、おだてたり挑発したりして、人が行動を起こすようにたきつけることも表します。勢いに乗った行動をけしかけるものなので、あまり良い意味で使われることが少ないようにも思います。
また変わった意味では、少量のお酒をぐいっと一気に飲み干すことを「あおる」と表現したり、写真の構図で下から撮影することが「あおり」と呼ばれています。
火へんに頁(煩)の読み方や意味は?
続いて火へんに頁(煩)の読み方や意味についても確認していきましょう。
火へんに頁と記載する漢字の「煩」の読み方は
・音読み:はん・ぼん
・訓読み:わずら(う)・わずら(わす)
と読みます。
続いて火へんに頁の意味についても確認していきます。
煩に使われる頁という字は、頭のことを意味しています。わずらわしいとは、頭が混乱してしまうほどうるさいこと、考えるのが億劫なほど面倒くさいことなどを意味します。
煩という字は、頭に火がついてしまったように、他に何も考えられないことや、そのことだけを考えてしまう状態というわけですね。感情が燃える意味も含まれ、少し怒りも込められている感じもします。
年の瀬によく聞く「煩悩」とは、仏教の世界で悟りの修業の邪魔になるような欲が頭を占拠してしまって修業に集中できないような状態と言えます。
火へんに息(熄)の読み方や意味は?
さらには火へんに息(熄)の読み方や意味についても確認していきましょう。
火へんに息と記載する漢字の「熄」の読み方は
・音読み:そく
・訓読み:き(える)・や(む)・うずみび
と読みます。
続いて火へんに息の意味についても詳しく見ていきましょう。
熄は、息を火に吹きかけると書いて熄(き)えるという読み方になります。同義語に「消える」がありますが、こちらは多様な意味が込められているのに対して、主に火がなくなることのみを指します。
長期化した出来事が終わることは、火が消えてなくなることにかけて「終熄」と呼ばれていましたが、現在は「終息」が一般化しています。
また読み方の一つである「うずみび」とは、火鉢などの中で火種を長引かせる目的で燃焼を抑えるために灰の中に埋められた火のついた炭のことです。「埋火」とも表記されます。
火へんに主(炷)の読み方や意味は?
火へんに主と記載する漢字の「炷」の読み方は
・音読み:しゅ
・訓読み: た(く)・や(く)・とうしん・ともしび
と読みます。
続いて 火へんに主の意味についても確認していきます。
読み方のひとつである「とうしん」は、灯心(とうしん)とも表記されることからわかるように、火や灯りを点けるものを指します。またお香や線香に火を灯す炷(た)くという意味も含まれますが、焚(た)く・焼(や)くなどが代わりに用いられていることが多い漢字です。
あまり知られていませんが、線香を数える単位として線香一本を一炷(いっしゅ)と呼びます。また座禅の際に時間を計る代わりに線香が使われていましたが、このことから座禅をする目安の時間も同じ単位としても使われます。
まとめ 火へんに息(熄)の読み方は?火へんに主(炷)の読み方や意味は?
ここでは「火へんに皇(煌)の読み方は?」「火へんに東(煉)の読み方や意味は?」「火へんに登る(燈)の読み方は?」「火へんに戸(炉)の読み方や意味は?」について解説しました。
どれも似たような漢字なので、その読み方や意味を混同しないようにするといいです。
さまざまな漢字の読み方や意味を理解し、日々の生活に役立てていきましょう
コメント