ビジネス文書を書くときには、使用する言葉をより正しいものにした方がいいです。
ただ、ビジネス用語にて似ている言葉は多くあり、それらの区別が難しいことがあります。
例えば、用語や語句や言葉といった似たようなものを見かけますが、これらの意味や違いについて正しく理解していますか。
ここでは、これら用語、語句、言葉の違いについて確認していきます。
用語と語句の違い
まずは、語句という言葉を確認していきます。
語句とは、語や句(一区切り、一まとまりの言葉)を表しており、基本的にこの定義が当てはまる全ての言葉に該当するといえます。一方で、用語とは意味としては上の語句と同じものの、適用範囲が限定されます。
例えば、用語は基本的に、ビジネス用語、科学用語、専門用語、建築用語、業界用語など、何かのまとまりを表すジャンルの後につき、特定の分野における語句のことを指しているわけです。
このとき、科学語句や業界語句などとは表現しません。
つまり、一まとまりの言葉全般のことは語句と表現するが、特定のジャンルでの語句を表したいときは〜用語と呼ぶと理解しておくといいです。
これが用語と語句の違いです。
語句と言葉の違い【用語】
他にも、語句や用語と似たものに「言葉」というものがあります。
語句は先にも述べたように「一まとまりの言葉」といえますが、この時文章になると普通は「語句」と表現しません。
一方で言葉というと、上述のような語句に加えて、文章も含まれます。例えば、「今日も一日楽しく過ごせて最高でした」という文章は言葉とはいえますが、語句ではないわけです。
さらに、言葉というと言語のこと自体を指すこともあり、より広範囲の意味があるわけです。
このように言葉、語句、用語の違いがあるのです。
まとめ 用語と語句と言葉の違い
ここでは、用語と語句と言葉の違いについて解説しました。
・語句:言葉の通り語や句(一まとまりのフレーズ)をさす
・用語:今は語句と同じですが、専門用語、科学用語、ビジネス用語などとも呼ぶように特定のジャンルの名前について使用するのが基本
・言葉:語句や用語の意味も内包しますが、これ以外として文章や言語などの意味も持ちます。
これらが用語、語句、言葉の違いと使い分けです。
どれも紛らわしい言葉であるため、きちんと理解しておきましょう。
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