物理を得意にするためには、代表的な公式やその証明(導出)方法について理解しておくことが大切です。
例えばエネルギーの単位としてQ=ITやI=Q/tという公式が有名ですが、この意味やこれを用いた計算方法について理解していますか。
ここでは、このQ=ITやI=Q/tの意味や計算方法について例題を交えて解説していきます。
Q=IT(I=Q/t)の意味はや単位は?【電流×時間=ジュール?】
それでは、電流と電荷の関係式であるQ=IT(I=Q/t)について解説していきます。
まず前半のQは電荷を表しており、基本的にその単位はC(クーロン)です。一方で、右辺のIは電流を示しており、その単位はAが基本です。Tは時間で、単位は秒となります。
そして、このQ=ITという式は電荷はある時間内に流れた電流の大きさを意味しているわけです。
なお、式変形を行うと、I=Q/t(電流=電荷割る時間)と表現できます。
どちらも重要な電流と電荷の換算式のため、この機会に理解しておくといいです。
Q=IT(I=Q/t)の計算問題を解いてみよう【電流×時間=電荷】
それでは、上述の時間×電流=Q(It=Q)という単位換算に慣れるために、実際に計算問題を解いていきましょう。
・例題1
ある導体に電流Iが3A、10秒間流れたとします。この場合の電荷の大きさはいくらとなるでしょうか。
・解答1
Q=IT(電荷=時間×電流)の式にあてはめていきます。
3 × 10 = 30Cと求めることができました。
今度はI=Q/tの換算式を用いて計算していきましょう。
・例題2
ある導体に8秒間通電したところ、移動した電荷は40C(クーロン)でした。この場合の電流値はいくらとなるでしょうか。
・解答2
こちらもI=Q/tの公式にあてはめて計算してみましょう。
40 / 8 =5Aと求めることができました。
時間も電荷も重要な単位のため、この際に理解しておきましょう。
まとめ 電流×時間(電流)=ジュール(Q=ITやI=Q/t)という公式と計算方法
ここでは、Q=ITやI=Q/tの意味や計算方法について解説しました。
Q=ITやI=Q/tの公式はジュールと時間の関係を理解する上でとても重要な式であるため、きちんと理解しておくといいです。
各公式を理解し、より物理を得意にしていきましょう。
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