私たちが生活している中で字はわかるけれども読めない漢字と遭遇することがあるでしょう。
ただ、この漢字が覚えていないと何かと生活で困ることもあるため、理解しておくといいです。
中でもここではにんべんに愛(僾)の意味や読み方は?にんべんに庸(傭)の意味や読み方は?にんべんに井の意味や読み方は?にんべんに育(俼)の意味や読み方は?について訓読みと音読み別に解説していきます。
にんべんに愛(僾)の読み方や意味は?
それではまず、にんべんに愛の「僾」の読み方について確認していきましょう。
にんべんに愛と記載します「僾」の読み方は
・音読み:あい
・訓読み:ほの (か)、かく(れる)、むせ(ぶ)、かな(しむ)
と読みます。
音読みは、漢字のつくりにあたる右側に「愛(あい)」の字が入っていますので、そのまま読めばいいので、覚えやすいです。
対して訓読みの場合は、覚えやすいパターンがつかみにくいです。「かな(しむ)」は、「愛」の字が古語で「かな(し)」と読み書きしたところからきていると思われます。
そもそも「僾」は、「瞹(あい)」の異字体にあたります。「瞹(あい)」の字は、曖昧という言葉で使われるように、ぼんやりした、はっきりしない様子を表す意味を持っていますので、異字体の「僾」にも、その意味があてられています。
人の愛と書くため、人名に用いりたいと考える方が多いようですが、残念ながら人名には使用できない漢字です。
にんべんに庸(傭)の読み方や意味は?
続いて、にんべんに庸(傭)の読み方や意味について確認していきましょう。
にんべんに庸と記載します「傭」の読み方は
・音読み:よう、ちょう、ゆ
・訓読み:やと(う)
と読みます。
漢字のつくりにあたる「庸(よう)」の字が読めれば、音読みにそのままつなげて覚えられます。また、「庸」の字には「人をやとい用いる」という意味があるので、訓読みや「傭」の漢字の意味にも関連して覚えるのがいいでしょう。
「庸」に、人を表すにんべんがつくので、人に対して使用・意味を持つ漢字になります。戦記物の小説で「傭兵(ようへい)=やとわれ兵」という言葉が出てくるのを読み知っている方ならば、すぐ合点がいくかと思われます。
人を雇う側、雇われる側、どちらに対しても用いられる漢字です。
にんべんに井 の読み方や意味は?【正しくはにんべんに并(併)】
にんべんに井と記載する漢字はありませんが、似た形の漢字に「併」があります。間違えないよう、改めて「併」の読み方や意味を説明します。
にんべんに「并」と記載します「併」の読み方は
・音読み:へい
・訓読み:あわ(せる)、しか(し)、なら(ぶ)
と読みます。
人を表すにんべんと、人を並べてつないださまを表した象形文字の「并」から成る漢字です。意味は字の成り立ちと同じく、「人が並ぶ」「ふたつ以上のものとあわせる」「一緒にする」とあります。
訓読みの中にあります「しか(し)」は、日本独自の使い方から生まれた読みです。書き言葉としての「然し(しかし)」と同じ使い方になりますが、「併」を用いることはあまりないです。「然し」と書かれていたものを、あるとき「併し」とあてて書き出されていくうちに、書き言葉としてこちらの使い方も定着したのではないかといわれています。
にんべんに育(俼)の読み方や意味は?
にんべんに育と記載します「俼」の読み方は
・音読み:いく、きく、しゅく
・訓読み:かゆ、ひさ(ぐ)、かい
と読みます。
漢字のつくりにあります「育(いく)」の字が読めれば、音読みの「いく」につなげれば覚えやすいです。
訓読みの「かゆ」に関しては、漢字の持つ意味と結びつけて覚えていくのがいいと思われます。
まず、「かゆ」と読むのは、「俼」の字の異字体が「鬻(かゆ)」なところからきています。「鬻」の上部に「粥」の字が使われているところから、食事の「おかゆ」の意味があるため、読みのひとつになったと考えられます。
別の読み方にあたります「ひさ(ぐ)」は、元は古語でもあり「売る」という意味があります。
字体は見かけそうな形の漢字ですが、文章で見かける場合は「鬻」の字が用いられることが多いようです。よって、実際に読み書きすることは、ほとんどないと思われます。
まとめ にんべんに井(併)やにんべんに育(俼)の意味や読み方は?
ここでは、にんべんに愛(僾)の意味や読み方は?にんべんに庸(傭)の意味や読み方は?にんべんに井の意味や読み方は?にんべんに育(俼)の意味や読み方は?について解説しました。
どれも難しい漢字のためこの機会に覚えておくといいです。
さまざまな漢字の意味や読み方を学び、日々の生活に役立てていきましょう。
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