科学的な解析を行う際に、よく数値計算が必要となることがあります。
中でも対数関数のlnなどが苦手と感じる人が多いですが、あなたがはこの自然対数のlnについて理解していますか
ここでは、自然対数のlnの意味や読み方、計算方法(lnの外し方、指数関数のexpとの関係)について詳しく解説していきます。
自然対数のlnの意味や読み方は?log eとの関係は?
lnとは、対数関数であるlog の中でも底が自然対数(e:ネイピア数:2.718・・)であるものを指します。
そのためlnはlog e(このeは対数の底)などとも表記することを理解しておくといいです。
なお、この対数関数のlnの読み方は「エルエヌ」がほとんどであり、まれにロンやログと呼ぶ方がいますが、基本的にはエルエヌと言う方がいいですね。
なお、ln A = B という計算式がある場合は、 e^B =A という等式が成り立つことを意味しています。
そのため、上の式のAかBの数値がわかっている場合には各々の変換ができるといえます。
lnの計算方法(エクセル)は?【自然対数】
上述の通りlnは自然対数2.718・・・を含むため、基本的に電卓やエクセルを使用して計算する必要があります。
特にエクセルの方がより効率よく計算可能なため、覚えておくといいです。
具体的にはエクセル内のセルに=ln(数値)といれるだけで、その計算が実行されます。
ENTERにて、以下のようにその答えが出力されます。
この式における数値が上の公式のA、解がBにあたるわけです。
これがlnの計算方法の基本形となるため、ぜひ覚えておきましょう。
lnの外し方(エクセル)とexp(指数関数)との変換の公式
なお、上のlnの公式においてAではなくBがわかっているケースもあります。このBがわかっており場合のAを求めたいとき、つまり自然対数のlnを外す時には指数関数のexp(エクスポーネンシャル)を用いて変換可能です。
このlnとexpは各々逆関数であるために換算できるといえます。
具体的には、lnA=Bの外し方は、exp(B)=A という公式が成り立つと理解しておくといいです。
このlnの外し方(expを用いた変換)でもエクセルもしくは関数電卓で対応できます。
具体的には、=EXP(Bに相当する数値)と入れていきましょう。すると以下のように、lnを外すことができました。
※
まとめ 指数関数expと自然対数lnの変換の公式は?lnの計算方法や読み方は?
ここでは、自然対数のlnの意味や読み方、計算方法(lnの外し方、指数関数のexpとの関係)について解説しました。
・lnの意味は自然対数eをした対数(log)で読み方はエルエヌ
・lnの計算はエクセルや関数電卓で対処できる
・lnとexpの変換の公式(lnA=Bの外し方)は、lnA=B 、exp(B)=A
と理解しておくといいです。
自然対数lnや指数関数expの意味や変換方法について理解し、毎日の生活に役立てていきましょう。
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