科学的な解析を行う際には、専門的な用語を正しく理解していないと対処できないことが多いです。
例えば、頻度、確率、回数などの似たような言葉が挙げられますが、これらの意味や違いについて正しく理解していますか。
ここでは、頻度、確率、回数の違いについて確認していきます。
頻度と確率の違い
まずは、確率という言葉を確認していきます。
確率とは、統計、数学的に計算できる起こりやすさの理論値といえます。
例えば、じゃんけんをすると、勝つ、負ける、あいこの三通りがあるわけで、その中の「勝つ」確率は1/3と理論的にはわかるわけです。
この時、回数が少ないときは1/3にならないケースも多いですが、回数をかなり増やしていけば限りなく1/3に近づいていくわけです。
これが確率の意味です。
一方で、確率と似た用語の「頻度」は理論値ではなく、今までの測定結果や実際に行った「ある期間で起こる回数」をあらわしていふわけです。
つまり、平日のみに電車を乗る人がいて、その人の「電車に乗る頻度」としては、一週間に5回などの示すことができるのです。
なお、期間は表現したいようにすればよく、一週間ではなく、一ヶ月に20回などと相手との会話において自然な流れになるよう設定するといいです。
このように確率と頻度には違いがあるのです。
頻度と回数の違い
また、頻度と似た言葉として「回数」というものがあり、以下で頻度と回数の違いについて確認していきます。
先にも述べたように、頻度とは「ある期間における対象の現象が起こる回数」を指しています。
この頻度の中に回数という言葉が出てきますが、回数とは言葉の通り「〜回になるか」を表したものです。
つまり、回数は「〜回起きたか」ということだけに注目し、期間等は回数という言葉自体には含まれないわけです。
これが、頻度と回数の違いです。
まとめ 頻度と確率と回数の違い
ここでは、頻度と確率と回数の違いについて解説しました。
頻度、ある期間におけるある物事が起きた、もしくは起こるであろう回数
確率、ある、物事が発生する理論的な数値
回数、「ある物事が何回起きたか」を数値にしたもの
といえます。
統計などの分野ではこれらの用語がよく出てくるため、各々を勘違いしないようにするといいです。
どれも紛らわしい言葉であるため、きちんと理解しておきましょう。
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