私たちが生活している中には、さまざまな科学が潜んでいるといえます。
たとえば、身近な金属材料である、アルミ、ステンレス、鉄などがあるわけですが、これらのせいで錆びやすさ、錆びにくさは科学的に捉えることによって判断できるのです。それでは、これら、鉄、アルミニウム、ステンレスに着目した際の錆びやすさはどの順番になるのか理解していますか。
ここでは、鉄、アルミニウム、ステンレスでは「どっちが錆びないのか」といった錆びにくさの順番について解説していきます。
アルミニウム、ステンレス、鉄ではどれが錆びやすい?
結論からいいますと、最も錆びにくいものがステンレス、最も錆びやすいのが鉄、その中間に位置するのがアルミニウム(アルミ)といえます。
これはステンレス、鉄、アルミニウムの構造から説明することが可能です。
ステンレスとは、「stain less=汚れがない=錆びない(錆びにくい)材料」として開発されたものであり、鉄を主成分として、ニッケルやクロムなどが添加されたものといえるわけです。
このとき、ステンレスの表面にはクロムなどが酸化されることでできる不動態(反応しにくい)が形成されているために、酸化されない、つまり錆びにくい構造になっているわけです。
以下のようなイメージです。
これらの中で続いて錆びにくい材料がアルミなわけですが、実はアルミニウムもステンレスほどの強固な皮膜ではないにしろ、酸化皮膜のアルミナを形成しているのです。
ただ、アルミの酸化皮膜はかなり薄いものであるために、ステンレスほどの錆びにくさはないといえるわけです。
なお、鉄の場合は物性的に酸化皮膜も形成しない上に、鉄自体もイオン化傾向が高い(イオンになりほかの物質と反応しやすい)ことからこれらの中では最も錆びやすい材料といえるわけです。
現に鉄材ではよく工場などに置いてあるものを見かけるかと思いますが、錆びが発生しているものがおおいといえます。
一方で、アルミやステンレスでは鍋などの水回りで錆びやすい環境でも使えることからも、その錆びにくさがわかるでしょう。
まとめ
このでは、アルミ、ステンレス、鉄ではどっちが錆びないのかといった錆びにくさの順番について解説しました。
最も錆びにくいのがステンレス、次いでアルミニウム、最も錆びやすいのが鉄といえます。
これらは各々の物質の化学構造との関係性によって上述のように説明することができるのです。
金属の錆びやすさを理解し、日常生活に役立てていきましょう。
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