最近では美容・健康ブームということもあり、カカオの含有量が多い高カカオチョコレートの消費量が増えつつあります。
この高カカオチョコレートなどは基本的にビターチョコレートとも呼ばれており、基本的に味が苦いといえます。これはカカオ自体は苦さ、渋さがあるものであり、そもそも甘くないためです。
しかしながら、このビターチョコ、本来苦いと感じるチョコを「甘く感じる」方がたまにいるといえますが、これはどのような理屈で起こっているのでしょうか。
ここでは「ビターチョコ(苦いチョコ)を甘く感じる理由」について解説していきます。
ビターチョコ(苦いチョコ)を甘く感じる理由
高カカオチョコレートなどの苦いチョコを甘いと感じる原因には、複数のものが挙げられ、以下で詳細を確認していきます。
実はビターチョコでも糖質の量が多いものがある
ビターチョコ(苦いチョコ)といえば、「ポリフェノールも多くて、健康的」などと考えている方もいらっしゃいますが、実際のところ70前後のチョコでは、普通のミルク分が多めのチョコレートと同等といかないまでも、比較的高い割合のレベルで糖質が含まれていることが多いです。
例えば、代表的なビターチョコレート(高カカオチョコレート)のチョコレート効果72の糖質の量は内容量5g(1枚)当たりの糖質の量は1.6gとなります。
一方で、明治のミルクチョコレートであれば、50gあたり25.9gであり、同じ5gでは約2.6gとなるのです。
https://catalog-p.meiji.co.jp/products/sweets/chocolate/010101/05997.htmlより引用
つまり、ミルクがかなり含まれたチョコを100%とすると、その1.6 ÷ 2.6 × 100 = 約62%分の糖質を含有しているわけなのです。
私のイメージではビターチョコはもっと糖質が少ないものと思っていたため、これは結構意外といえます。
このとき、甘みなどの味に敏感な人であれば、ビターチョコ(本来苦いチョコと考えられているもの)も甘く感じるといえるのです。これは実際になかなかの量の糖質が入っているから、敏感な人はその通りに感じることができるといえます。
ビターチョコよりも前にもっと苦いものを食べていた
なおビターチョコといっても、製品によってカカオ分に差があります。
例えば、代表的なビターチョコとして、チョコレート効果が有名ですが86%や72%などといくつかのパターンがあるわけです。
以下のような製品です。
このとき、チョコレート効果86%を食べた後にチョコレート効果72%を食べると、「カカオ分が低く、若干糖質量も多いものを後から食べることになる」ため、その差によって相対的に甘くビターチョコレートを甘く感じることもあるわけです。
まとめ
ここでは、ビターチョコが意外と甘く感じる理由について確認しました。
ビターチョコを甘く感じるのは、
・実際に糖質が多いものもあり、本当に甘い
・ビターチョコにもカカオ分に差があり、先により苦い甘くないものを食べた後に、より苦いものを食べた
などの理由が挙げられます。
そのため、甘く感じる方が嬉しい人は上述のような対策を取り、苦さを求める人であれば、逆にカカオ分が少ないものを食べてから、カカオ分がより多いビターチョコを食べるようにするといいです。
上手な食べ方をして、毎日の生活を楽しんでいきましょう。
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