科学的な解析をしたり、学術分野の勉強をしている際によく読み方や意味がわからないギリシャ文字と遭遇することがあるでしょう。
例えば、統計などでよく見かけるσという記号の読み方や意味や書き方について理解していますか。
ここでは、統計や数学におけるσの基礎的な情報について解説していきます。
統計での記号のσの意味は標準偏差を表す【読み方はシグマ】
統計の分野で出てくるσの読み方は「シグマ」であり、意味は標準偏差を表しています。
このσはギリシャ文字の一種であり、数学ででてくるΣ(大文字のシグマ)を小文字で表したものといえます。
そしてこの標準偏差σの計算式は以下のように表すことができるのです。
なお、これは統計におけるσ(読み方シグマ)の意味であり、のちに解説する数学のΣ(σにも含まれている記号)とは意味が違いますので注意しましょう。
また、σ単体だけではなく、2σ、3σといった考え方が統計や品質管理の現場でよく出てくるので、こちらも理解しておくといいです。
σ(シグマ)の書き方
そして、このσの書き方としては、まず円の上の真上の一点から左回り(反時計回り)に円を描いていきます。
続いて、一周したところで、右側の突起部分の直線を引くのが正しい書き方です。つまり、丸を描いて横に出すと理解しておくと覚えやすいです。
なお、正しいσの書き順でなくても、最終的にこの記号が表記されていれば、一応は意味が伝わるので「シグマの書き方はなるべく覚えておくといい」程度といえます。
数学におけるσは正しくはΣで意味は「合計」【シグマ】
先にも述べたように、統計と近いジャンルの数学のおけるシグマは、小文字の記号のσではなく、大文字のΣで記載します。
そして、その意味も標準偏差ではなく、「合計」を表し、以下のような計算式で表記できます。
※
つまり、小文字のσ(シグマ)と大文字のΣ(シグマ)の意味は違うものであることを十分に理解しておきましょう。
まとめ
ここでは、統計の記号であるσの意味や読み方、書き方について解説しました。
σは統計では標準偏差を表し、読み方はシグマとなります。書き方は反時計回りに円を書いた後、右に直線をひく書き方ぎ正しいものです。
なお、数学でのシグマとしては、小文字のσではなく大文字Σが正しい表記です。このΣの意味(合計)と統計でのσ(標準偏差)では意味が違うので注意するといいです。
正しい知識を身につけ、科学的な解析等に役立てていきましょう。
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