ビジネスにおいてさまざまな略語や専門用語が出てくることがあります。
ただ、このようなビジネス用語を理解していないと各処理ができないことが多く、きちんと理解しておくことが大切です。
たとえば、物流や購買を始めとしたビジネスの現場においてよくmoqやspqなどの記載を見かけることがありますが、これらの略や意味、読み方について理解していますか。
ここでは、物流や購買などのビジネス用語であるmoqやspqの意味(略)や違いや読み方、使い方について解説していきます。
moqとは最小発注単位や最小発注数量(最低発注数量)の略(意味)【読み方はエムオーキュー】
まず、発注関係の見積もり書などでよく見ることmoqとは、minimum order quantityの略であり、最小発注単位や最小発注数量を意味しています。なお、このmoqの読み方はローマ字読みでそのままエムオーキューと読みます。
具体的には、ある製品や部品を購入しようとする際に「最低買わないと発注できない数量」を意味しています。
例えば、ある会社が鉛筆1本だけを販売会社から買いたいと思っても、販売会社からすると1本分の利益よりも工数(鉛筆の発注関連処理、梱包、輸送など)にかかる金額の方が高くなり、損をしてしまうわけです。
このような状況を避け、最低限の利益が出る量として、このmoq(最小発注数量)を指定しているわけです。
moq割れとは?
なお、ビジネスの現場においてmoq割れといった表現を取ることがありますが、これは発注量がこの最小発注数量に満たないことを表しているわけです。
つまり、発注側がうっかりすることによって、このmoq割れが起こるケースなどもたまにあるわけです。
spqの意味は標準梱包単位や標準梱包数量の略!moqとの違いは?【読み方はエスピーキュー】
他にも見積書などの発注関係の用語として代表的なものに、spqというものもあります。
このspqとはstandard packing quantity の略であり、標準梱包単位、標準梱包数量を意味しているわけです。こちらのspq読み方もそのままでエスピーキューと読みます。
なお、梱包という言葉を使ってはいるものよの、結局のところは何個単位で発注できるかを表した量とも言えます。
上述のmoqは発注する最低の数を表しているのに対して、spqとは箱などに梱包する数量を表しているわけです。
例えば、チョコレートのダースでは、12個が1箱として売られていますよね。この12個がこのspq(標準梱包数量)に相当するのです。
つまり、この例の場合は15個分だけ買うことはできずに、12個の次は24個の購入となります。
なお、このspqは製造工程における製品の詰めやすさ、組み立てやすさ、重量などの観点からその量が決められていることが多いです。
このようにmoqとspqには違いがあるのです。
まとめ moqとspqの違い
ここでは、moqとspqの意味や違いや読み方について解説しました。
moqとは、minimum order quantityの略であり、最小発注単位や最小発注数量を意味しています。
一方で、spqとはstandard packing quantity の略であり、標準梱包単位、標準梱包数量を意味しているわけです。
きちんとmoqとspqの違いを理解して、毎日の業務に役立てていきましょう。
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