私たちが普通に生活している中にも、さまざまな面白い科学現象が潜んでいます。
例えば、ガラスやプラスチック(樹脂)などよく見かける物質が、電気を通すのか通さないのか理解していますか。
ここでは、これらガラスやプラスチック(樹脂)が電気を通すのか、通さないのかについて解説していきます。
ガラスは電気を通す?通さない?【ガラス】
結論からいいますと、基本的にガラスは電気を通さない、絶縁性が高い材料といえます。
ガラスは窓等の身近なものに使用されている以下のようなものです。
これは常温付近のガラスでは内部にてイオンが伝わりにくい状態であるため(イオンが移動しにくい)に、電圧をかけても電流が流れにくい状態となっているのです。
そのため、日常生活での温度0-40度付近であれば、まず電気を通しません。豆電球にて、ガラスには通電されず、なかのフィラメントだけがつくことを考えても容易にイメージできるでしょう。
ただ、ガラスが溶け出す数百度程度の温度まで上げると、イオンが伝わりやすくなるため電気伝導性が上昇するといえます。
このような理由から、日常の条件ではガラスは電気を通さないが、かなりの高温にすると電気を通すようになることを理解しておきましょう。
プラスチック(樹脂)は電気を通す?電気を通さない?
なお、身近によく見かける材料としてガラスだけではなく、プラスチック(樹脂)もあります。
ビニール袋、ペットボトル、まな板等々ありとあらゆるものにプラスチックは使われていますよね。以下のようなものです。
そして、結論から言いますとこれらのプラスチックは基本には電気を通さない、絶縁性の材料です。
これは、プラスチックはガラスと同様に電圧をかけても内部でイオンが伝導しないような材料だからです。
ただ、プラスチックにも例外はあり、導電性プラスチックは電気を通します。この理由としては、導電性プラスチックは言葉の通り導電性を持たせるために、電気を通す材料(例えば黒鉛のフィラーなど)をあえてプラスチックに添加しているからです。
よって、プラスチックは基本的には電気を通さないが、導電性プラスチックは電気を通すことを覚えておくといいです。
まとめ
ここでは「ガラス、プラスチックは電気を通すのか通さないのか」について解説しました。
ガラスもプラスチックも基本的には、イオン伝導性が低い材料であるために、電気を通さない、絶縁性の材料といえます。
ただ、例外もあり、溶かしたガラスや導電性プラスチックは電気を通すことを理解しておくといいです。
身近な科学現象を理解して毎日の生活をより楽しんでいきましょう。
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