科学的な解析を行う時や、ビジネスにおいてよく専門用語が出てくることがあります。
これらの科学用語やビジネス用語を理解していないと各処理ができないことが多く、きちんと理解しておくことが大切です。
たとえば、機械、樹脂系の分野においてよくtdやmdという言葉が出てくることがありますが、これらの意味について理解していますか。
ここでは、これらtdとmdの意味や使い分けについて解説していきます。
mdとtdの意味や略は?方向を表す?フィルムや流れの方向
フィルム成形や樹脂成形におけるmdとは、machine dirrection の略であり、流れ方向という意味を持ちます。
まず、フィルム等の樹脂を成形する際、基本的には溶かした樹脂を機械に流し込んで、それを形を整えつつ冷やすことで製造されます。この機械へ樹脂を流し込み、溶融した樹脂が流れる方向のことをmdと呼んでいるわけです。
一方で、tdとはtransverse dirrectionの略であり、流れ方向に対して垂直な方向を意味しています。
以下のようなイメージです。
なお、フィルム等の樹脂だけでなく、金属等であっても材料を溶かして機械に流し込んで成形するのであれば、同様に上述のようなmdとtdの意味として使用することを理解しておくといいです。
mdとtdの強度や伸びの違い
なお、mdやtdの違いによって、その強度には、違いがあります。
mdでは材料の分子レベルの方向が流れにそって揃うため、各引張、圧縮、曲げ等の強度が、基本的に高くなりやすいです。つまり、td方向の方が強度は全般的に低くなる傾向にあるわけです。
一方で「伸び」については、tdの方が高くなりやすく(伸びやすい)、mdの方が伸びにくいという性質を持つのです。
なお、これはフィルム等の樹脂単体でも言えることですが、フィラーなどを添加した場合でも同じような状況になります。
このように、mdとtdには違いがあるのです。
まとめ
ここでら、mdとtdの意味や略、強度の違いについて解説しました。
mdやtdとはフィルム等の樹脂成形に関する方向を表す用語です。
ここでmdはmachine dirrection の略であり、流れ方向(樹脂を流す方向)を意味しています。一方でtdはtransverse dirrectionの略であり、垂直方向を意味します。
なお、一般的にmdの方が強度は高く、tdの方が伸びやすいという性質を持ちます。
mdやtdの意味等を理解し、各解析等に活用していきましょう。
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