私たちが普通に生活している中にも、さまざまな面白い科学現象が潜んでいます。
例えば、クリップや1円玉などの身近によく見かける物質が、電気を通すのか通さないのか理解していますか。
ここでは、これらクリップや1円玉は電気を通すのか、通さないのか(電気伝導性があるのか)について解説していきます。
クリップは電気を通す?通さない?【導電性】
結論からいいますと、身近にあるクリップは電気を通す、電気伝導性が高い材料といえます。
以下のようなものです。
※
これは、クリップ(セムクリップなど)の材質として鉄にニッケルメッキをしたものやステンレス等が使用されていることが関係しており、その形状は特に関係ありません。
このクリップ等の素材である鉄・ニッケル・ステンレスなどはは金属の一種です。
そして、金属の定義として、
・自由電子を持つために、電気を通す(電気伝導性がある)
・延性や展性がある
・金属光沢がある
などが挙げられるわけですが、上述の通りこの中に「通電性がある」ことが定義として入っているわけです。
よって、クリップを始めとして金属が使用されている物質であれば、どんなものであろうがなんでも電気を通すのです。
このような理由からクリップ等は電気を通すといえます。
ただ、クリップの表面があまりにも錆びついているようなケースでは、電気を通しにくくなっていることも挙げられます。これは、錆びている部分が電気を通さない性質であるためといえます。
1円玉は電気を通すのか【豆電球はつく?】
なお、よく身近にあり電気を通すか、通さないのか気になる物質として、1円玉が挙げられます。
結論から言いますと、この1円玉も電気を通すことができます。よって、豆電球を1円玉と直列に繋ぎ、電気を流せば、豆電球は光るわけです。
この1円玉にも電気伝導性がある理由としては、単純に1円はアルミニウム、つまり金属で出来ているためといえます。
よって、先にも述べたように金属の定義自体が当てはまるため、通電性があるわけです。
なお、一円玉の表面が汚れているケースでは電気の通しやすさが下がることも理解しておくといいです。これは、基本的にこの汚れは絶縁性が高い物質がほとんどだからといえます。
まとめ
ここでは「クリップや1円玉は電気を通すのか?豆電球がつくのか」について解説しました。
クリップは鉄のニッケルメッキやステンレス、1円玉はアルミニウムといった金属で出来ているために、電気を通すことができます。
これは、金属の定義の一つとして、「電気を通す」というものがあるために、電気伝導性が高いのです。
身近な科学現象を理解して毎日の生活をより楽しんでいきましょう。
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