科学的な解析を行う際によく単位変換が求められることがあります。
例えば、モル濃度の単位としてはmol/L(モルパーリットル:モル毎リットル)、単位体積当たりの質量(濃度)の単位としてはg/L(グラムパーリットル:グラム毎リットル)を使用することが基本ですが、これらの変換が求められることが多々あります。
そのためこれらの単位換算方法について理解を深めておくとよく、ここではmol/L(モルパーリットル:モル毎リットル)とg/L(グラムパーリットル:グラム毎リットル)の変換方法や意味について計算問題を交えて解説していきます。
mol/L(モルパーリットル:モル毎リットル)の意味は?
mol/Lとは1Lあたりのある物質が何mol(物質量)あるかを表した量といえます。
例えば、ある溶液1L内に特定の物質Aが3mol溶けているとすると、この溶液のAのモル濃度=3mol/Lと表現できるのです。
なおmol/Lの読み方としては、モルパーリットル:モル毎リットルなどということもあります。
g/L(グラムパーリットル:グラム毎リットル)の意味は?
一方で、g/lとは1Lあたりにある物質が何g(質量)あるかを表した量といえます。
例えば、ある溶液1L内に特定の物質Aが2gl溶けているとすると、この溶液のAのモル濃度=2gl/Lと表現できるのです。
なおgl/Lの読み方としては、グラムパーリットル:グラム毎リットルなどということもあります。
mol/L(モルパーリットル)とg/L(グラムパーリットル)の変換(換算)方法や違い
このように対象が物質量のmol(モル)になってるのか、質量のg(グラム)になっているのかがmol/lとg/lの違いといえます。
そしてこれらを変換するには、1モル当たりの質量(モル質量):Xg/molがわかれば換算可能です。
つまり、 Amol/L × Xg/mol =Bg/Lという換算式が成り立ちます。
逆に、g/Lからmol/Lに変換するためには、Bg/L ÷ Xg/mol =Amol/Lと計算できるのです。
mol/L(モルパーリットル)とg/L(グラムパーリットルと変換(換算)の計算問題を解いてみよう【密度の単位】
それでは、モル毎リットルとグラム毎リットルの換算の練習問題を解いてみましょう。
・例題1
ある空間には酸素分子が0.2mol/L存在します。酸素分子のモル質量を32g/molとするとき、何g/Lと変換できるでしょうか。
・解答1
上の公式を元に変換していきます。
0.2 × 32 = 6.4g/lと単位変換できました。
逆に、g/lからmol/lへの変換も行ってみましょう。
・例題2
ある空間には窒素分子が56g/L存在します。窒素分子のモル質量を28g/molとする際、何mol/Lと変換できるでしょうか。
・解答2
上の公式を元に変換していきます。
56 ÷ 28 = 2mol/lと単位変換できました。
まとめ g/L(グラム毎リットル)とmol/L(モル毎リットル)との変換方法や意味は【グラム毎リットルやモル毎リットル】
ここでは、 単位のg/L(グラム毎リットル)とmol/L(モル毎リットル)との換算方法や違いについて解説しました。
ポイントとしてはモル質量が絡んでくることを覚えておくといいです。
各種単位の扱いになれ、効率よく科学計算を行っていきましょう
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