私たちが普通に生活している中にも、さまざまな面白い科学現象が潜んでいます。
例えば、身近によく使用する部品として釘や針金やネジなどを見かけますがこれらの物質が、電気を通すのか通さないのか理解していますか。
ここでは、これら釘、ネジ、針金が電気を通すのか、通さないのかについて解説していきます。
釘は電気を通す?通さない?
結論からいいますと、釘は電気を通す、電気伝導性が高い材料といえます。
これは、釘の材質として基本的に材質として鉄(鋼)が使用されているためであり、その形状は特に関係ありません。この釘の素材である鉄(鋼)は金属の一種です。
そして、金属の定義として、
・自由電子を持つために、電気を通す
・延性や展性がある
・金属光沢がある
などが挙げられるわけですが、上述の通りこの中に「通電性がある」ことが定義として入っているわけです。
以下のようなイメージです。
よって、金属である釘は電気を通すといえるわけです。
なお、釘に錆びができると電気を通しにくくなります(電気伝導性が下がります)。これは、釘の錆び自体が絶縁性の材質であるという単純な理由によるものです。
針金やネジは電気を通すのか【ニッケル】
なお、釘だけではなく、針金も同様に通電性がある材料です。
もちろん針金の種類として、アルミ製、ステンレス製、鉄のニッケルメッキ製等様々なものがありますが、いずれの材質も金属です。
そして、針金も金属であるため先にも述べたような「自由電子を持つために、電流が流れやすい」という性質を持つのです。
以下のようなイメージです。
ただ、針金の周りをビニールで覆ってあるものでは、そのビニールの部分に電圧をかけても電流が流れることはないです。これは、被覆の樹脂は絶縁性材料のためといえます。
なお、ネジでも鉄にニッケルメッキをしたものやステンレス製のものなどがありますが、基本的には金属でできています。そのため、電気を通すことを覚えておきましょう。
例外として、電気を通さない樹脂ネジが挙げられますが、結局のところは材質自体に通電性があるかどうかに着目しておけばいいのです。
まとめ
ここでは「釘、針金、ネジ(ニッケルメッキ等)は電気を通すのか」について解説しました。
釘、針金、ネジは全て金属に該当するため、通電性が高いです。
これは、金属の定義の一つとして、「電気を通す」というものがあるために、電気を通すことができるわけです。
ただ、樹脂ネジなどの絶縁材料でできているものは特殊で、電気を通さないことも覚えておくといいです、
身近な科学現象を理解して毎日の生活をより楽しんでいきましょう。
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