私たちが生活している中で字はわかるけれども読めない漢字と遭遇することがあるでしょう。
ただ、このような漢字を覚えていないと何かと生活で困ることもあるため、理解しておくといいです。
中でもここではけものへんに中(狆)の読み方は?けものへんに奇(猗)の読み方や意味は?けものへんに瀬の右の読み方は?けものへんに火(狄)の読み方や意味は?について訓読みと音読み別に解説していきます。
けものへんに中(狆)の読み方や意味は?【漢字の読み方】
それではまずけものへんに中と漢字の「狆」の読み方について確認していきます。
けものへんに中と記載する漢字の「狆」の読み方は
・音読み:ちゅう
・訓読み:ちん
と読みます。
この「狆」の意味は、家畜犬の一種の「ちん」を指します。
小形の愛玩犬で、体高約25センチあり、毛は絹糸状で長く、白地に黒または茶色の斑、顔が平たいといった特徴があります。奈良時代に中国から移入された品種を改良してできた犬で、「ちん」として確立したのは江戸時代中期からだといいます。
ちなみにこの漢字、実は中国でできた漢字と日本でできた国字の両面があり、小型犬の方は国字の方になります。中国の意味合いは、ミャオ族という民族の姓名として用いられていたことに由来します。
けものへんに奇(猗)の読み方や意味は?
続いてけものへんに奇(猗)の読み方や意味についても確認していきましょう。
けものへんに奇と記載する漢字の「猗」の読み方は
・音読み:い、あ
・訓読み:ああ、うつく(しい)
と読みます。
この「猗」の意味合いとしては、「ああ(感嘆)」「うつくしい」「たおやか」などがあります。
何かに感嘆したときに思わず「ああ」という言葉自体を指すこの漢字、けものへんに奇と書く辺り昔の人は、今まで見たことのないものに遭遇した時に、奇怪な生き物でも初めて見た刺激や興奮に、思わず声を漏らすところから着想を得たのではないのでしょうか。
なお、これは漢字検定1級に出題される難読漢字です。覚えておくのもいいかもしれません。
けものへんに瀬の右(獺)の読み方や意味は?
さらに、けものへんに瀬の右に見える漢字の「獺」の読み方や意味についても確認していきます。
厳密にはけものへんに瀬ではなく、けものへんに束、刀、貝を合わせた「獺」となります。この漢字の読み方は
・音読み:だつ、たつ
・訓読み:かわうそ、おそ
と読みます。
この「獺」の意味は、哺乳類の「かわうそ」を指します。「だつ」や「おそ」の全てカワウソの別名になります。
カワウソは世界中の海上や水辺で生息しており、日本固有のニホンカワウソもかつては生息していましたが、2012年に正式に絶滅したとの報告が上がっています。
様々な読み方がある漢字ですね。場所によって読み方が変わる方言のようなものなのかもしれません。
けものへんに火(狄)の読み方や意味は?
けものへんに火と記載する漢字の「狄」の読み方は
・音読み:てき
・訓読み:えびす
と読みます。
この「狄」の意味は、中国北方の異民族、広域的な意味は外国人という意味があります。
中国から見て北側にいる異民族のことを「北狄(ほくてき)」といい、東側の異民族の名称「東夷(とうい)」と併せて「夷狄(いてき)」という呼ばれ方をしています。
また、他にも西側の異民族を「西戎(せいじゅう)」、南側の異民族を「南蛮(なんばん)」といい、併せて「夷蛮戎狄(いばんじゅうてき)」といわれています。こう見ると東西南北の異民族版を表す四文字熟語になりますね。
まとめ けものへんに瀬の右やけものへんに火(狄)の読み方や意味は?
ここでは、けものへんに中(狆)の読み方は?けものへんに奇(猗)の読み方や意味は?けものへんに瀬の右の読み方は?けものへんに火(狄)の読み方や意味は?について解説していきます。
どれも難しい漢字のためこの機会に理解しておくといいです。
さまざまな漢字の意味や読み方を学び、日々の生活に役立てていきましょう。
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