私たちが生活している中で字はわかるけれども読めない漢字と遭遇することがあるでしょう。
ただ、この漢字が覚えていないと何かと生活で困ることもあるため、理解しておくといいです。
中でもここでは「金へんに口(釦)の読み方や意味は?金へんに顎(鍔)の読み方や意味は?金へんに句(鉤)の読み方や意味は?金へんに倉(鎗)の読み方や意味は?」について訓読みと音読み別に解説していきます。
金へんに口(釦)の読み方や意味は?【漢字の読み方】
それではまず金へんに口と記載する漢字の「釦」の読み方について確認していきます。
金へんに口と記載する漢字の「釦」の読み方は
・音読み:コウ、ク
・訓読み:ぼたん
と読みます。
この字は、訓読みで「ぼたん」と読みます。衣類に付いているあの「ボタン」です。もしくは、機械等についている小さな突起物の「ボタン」もこの漢字を使います。どちらも大変身近なものですが、漢字があるなんで知らなった人も多いのではないでしょうか。
この漢字が使われるようになったのは明治時代の太政官布告(だじょうかんふこく)の際で、軍服にボタンが使われることになったが漢字がなかったので、服の口に金属製品を入れて紐の代用にするという意味から「紐釦」と書き、これを「ボタン」と読ませたのが始まりです。
見慣れない漢字ではありますが、金属を四角い穴に通すボタンがイメージできれば、すぐに覚えられる漢字ですね。
金へんに顎(鍔)の読み方や意味は?
続いて金へんに顎(鍔)の読み方や意味についても確認していきましょう。
金へんに顎と記載する漢字の「鍔」の読み方は
・音読み:ガク
・訓読み:つば
と読みます。
「鍔」とは、刀と柄(刀を握る部分)の間にある部品のことで、こぶしの防護としての役目や刀全体のバランス調整のために付いているものです。
もともとは「鐔」という漢字が用いられていましたが、近代になり、剣道界で「鍔」という漢字が使われ、「鍔」の字の方が一般的になりました。ちなみに、帽子のつばも「鍔」という漢字が使われます。
音読みでは「ガク」と読みます。この「咢」という文字が付く漢字に「鰐(わに)」や「愕く(おどろく)」といった字がありますが、音読みはどれも「ガク」となりますので、まとめ覚えるといいですね。
金へんに句(鉤)の読み方や意味は?
さらには金へんに句(鉤)の読み方や意味についても確認していきましょう。
金へんに句と記載する漢字の「鉤」の読み方は
・音読み:コウ、ク
・訓読み:かぎ、か(ける)、つりばり、はり、ま(がる)
と読みます。
この漢字は「かぎ」と読みますが、日常的に使われる「鍵(かぎ)」とは意味が違います。「鉤」は、先の曲がった金属製の器具などに使われる言葉です。一見、あまり見慣れない漢字ですが、医療用の器具や漁具などによく使われる字です。
また、テレビなどで忍者の武器を見たことがあると思いますが、壁を登ったり、谷を渡る時などに使っている縄の先に引っ掛かりが付いた武器を「鉤縄(かぎなわ)」と言いますし、編み物に使う先が曲がった針を「鉤針(かぎばり)」と言いますし、肉食獣などの細長く湾曲した爪を「鈎爪(かぎづめ)」と言いますので、聞いたことある言葉に意外と使われています。
ちなみに、文章を書く際に使う「」(かぎかっこ)も、漢字だと「鉤括弧」となります。
また、「鈎(かぎ)」という字がありますが、こちらは「鉤」の異体字なので、読み方も意味も同じですので、こちらを使っても間違いではありません。
金へんに倉(鎗)の読み方や意味は?
金へんに倉と記載する漢字の「鎗」の読み方は
・音読み:ソウ、ショウ
・訓読み:やり
と読みます。
この字の意味は武器として使う「やり」のことです。通常、「やり」と言うと「槍」という漢字を使いますが、「鎗」という漢字もあります。
武器である「やり」とは、長い柄(え)の先に細長い剣をつけたものですが、この柄が木製のものには「槍」、柄が鉄製のものには「鎗」というふうに使い分けることができます。とはいえ実際は、そのような使い分けをせず「槍」という字を使うことが一般的です。
また、「鎗」という漢字は、やりだけでなく鉄砲をあらわすときに使ったり、金属や石などが触れ合う音をあらわすときにも使われます。
まとめ 金へんに句(鉤)の読み方や意味は?金へんに倉(鎗)の読み方や意味は?
ここでは、金へんに口(釦)の読み方や意味は?金へんに顎(鍔)の読み方や意味は?金へんに句(鉤)の読み方や意味は?金へんに倉(鎗)の読み方や意味は?について解説しました。
どれも難しい漢字のためこの機会に理解しておくといいです。
さまざまな漢字の意味や読み方を理解し日々の生活に役立てていきましょう。
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