私たちが生活している中で字はわかるけれども読めない漢字と遭遇することがあるでしょう。
ただ、この漢字が覚えていないと何かと生活で困ることもあるため、理解しておくといいです。
中でもここでは土へんに真(填)の読み方は?土へんに時(塒)の読み方は?土へんに申す(坤)の読み方は?土へんに曇(壜)の読み方は?について訓読みと音読み別に解説していきます。
土へんに下(圷)の読み方や意味は?
それではまず、土へんに下の「圷」の読み方について確認していきましょう。
土へんに下と記載します「圷」の読み方は
・音読み:
・訓読み:あくつ
と読みます。
この漢字は、日本で作られた国字です。簡単な字の形をしていますが、読み方は「あくつ」のひとつだけです。読み方も限定されていれば、使われるところも限定的です。「あくつ」という名字を持つ人のうち、茨城県北部出身の「あくつ」さんは「圷」と書くのだとか。
そもそも「圷」とは、土へんがついているところからわかるように、土地や地形を表す漢字です。つくりに「下」の字が入っているので、低い土地だったり、川沿いの土地という意味を持っています。水の流れ込む低湿地帯を指す言葉はいくつもありますが、北関東では「あくつ」と称していたようです。
そこに住む人が「あくつ」と名乗っていくようになりましたが、土地特有の呼称のため、字に当てる漢字がありませんでした。一文字ずつ元ある漢字を当てはめた地域もありましたが、茨城県では、低い土地をイメージして「圷」の字を作られたといいます。
土へんに唐(塘)の読み方や意味は?
続いて、土へんに唐(塘)の読み方や意味について確認していきましょう。
土へんに唐と記載します「塘」の読み方は
・音読み:とう、どう
・訓読み:つつみ
と読みます。
音読みでの読み方は、つくりに「唐(とう)」の字が入っているので覚えやすいと思います。
土へんがついているので土地や地形を表す漢字ですが、常用漢字ではないので、地形外字に分類されています。
「塘」の漢字には、土手やつつみ、水をためた池といった意味があります。訓読みに「つつみ」があるので、読み方を覚えておけば意味にも自然とつながるでしょう。
日常では使われることがない漢字ですが、遺跡発掘の報告書や不動産登記に関する書類等で「堤塘(ていとう)」という言葉で目にすることができます。堤防をさすそうです。
土へんに行く (垳)の読み方や意味は?
次は、土へんに行く (垳)の読み方を確認しましょう。
土へんに行くと記載します「垳」の読み方は、
・音読み:
・訓読み:がけ
と読みます。
日本で作られた国字です。地形を表す言葉や地名に基づいて作られた漢字です。
訓読みで「がけ」とありますので「崖(がけ)」の意味を持っています。読みと意味を結び付けて覚えるといいでしょう。傾斜地を意味する「がけ」という言葉から、土砂崩れなどで上から下へ土が動く(行く)場所を「垳」で表したのかもしれません。
また、この漢字は埼玉県八潮市にある地名でもあります。今は住宅地も多く建ち並んでいますが、昔は傾斜に富んだ地形だったのかもしれません。その土地の昔の様子を思い起こさせる漢字のひとつですね。
土へんに高(塙)の読み方や意味は?
土へんに高と記載します「塙」の読み方は
・音読み:かく、こう、きょう
・訓読み:かた(い)、はなわ
と読みます。
つくりに「高(こう)」の字が入っていますので、「こう」と読むのは覚えやすいでしょう。その「こう」の読みが変じて「かく」とも読まれるようになっています。
「塙」には、土がかたいという意味を持っています。ここで「かく」と読むときは、かたい土を表し、「こう」と読むときは石が多いやせ土を表すそうです。
また「塙」は、小高く盛り上がったところ、山などの突き出た場所の意味を持っています。先述しています「圷(あくつ)」の対義語でもあります。
地名にも使われていますが、著名人やタレントさんの名字で見かけることも多いでしょう。茨城県や千葉県北部、福島県の中通りに「塙」という地名が集まっているからか、特に茨城県に「塙(はなわ)」さんが多いそうです。
まとめ 土へんに行く (垳)や土へんに高(塙)の読み方は?
ここでは、土へんに真(填)の読み方は?土へんに時(塒)の読み方は?土へんに申す(坤)の読み方は?土へんに曇(壜)の読み方は?について解説しました。
どれも難しい漢字のためこの機会に理解しておくといいです。
さまざまな漢字の意味や読み方を学び日々の生活に役立てていきましょう。
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