私たちが生活している中で字はわかるけれども読めない漢字と遭遇することがあるでしょう。
ただ、この漢字が覚えていないと何かと生活で困ることもあるため、理解しておくといいです。
中でもここでは「木へんに南(楠)の読み方は?」「木へんに百(栢)の読み方や意味は?」「木へんに東(棟)の読み方は?」「木へんに比(枇)の読み方や意味は?」について訓読みと音読み別に解説していきます。
木へんに南(楠)の読み方や意味は?【漢字の読み方】
それではまず木へんに南の「楠」の読み方について確認していきます。
木へんに南と記載する漢字の「楠」の読み方は
・音読み:なん、だん
・訓読み:くすのき
と読みます。
くすのきとは、暖かい土地に育つ常緑高木です。草木の発芽を促す南風という意味で木へんに南という構成になり、そこから南の方に生息する大木ということでくすのきを表す漢字となりました。
楠は大きく丈夫で、船の材料としても重宝されています。また、昔からお寺や神社に多く存在しご神木として祀られていることもあります。熟語などは少ないですが、その意味から名前に使われることも多い漢字です。
木へんに百(栢)の読み方や意味は?
続いて木へんに百(栢)の読み方や意味についても確認していきましょう。
木へんに百と記載する漢字の「栢」の読み方は
・音読み:はく、ひゃく、びゃく
・訓読み:かしわ、かや
と読みます。
栢は、柏(かしわ)や榧(かや)という漢字と関連があり、その字に複数の異なる意味を有している少し複雑な漢字です。
まず、栢は柏の異体字と言われています。異体字とは意味や発音が違う漢字のことを指しますが、柏はブナ科の落葉中高木なのに対し、栢が持つ意味はこのてがしわなどのヒノキ科の常緑樹の総称と意味が違ってきます。
また、かやは針葉の短い常緑針葉樹で、榧(かや)の古名が栢と言われています。
木へんに東(棟)の読み方や意味は?
続いて木へんに東(棟)の読み方や意味についても確認していきましょう。
木へんに東と記載する漢字の「棟」の読み方は
・音読み:とう
・訓読み:むな、むね
と読みます。
むねとは、建物の屋根と屋根が接着する部分の最も高いところを指します。イメージとしては三角屋根を家における「頂上」と理解しておくといいです。自然物であれば「山」を想像しておくのがおすすめですね。
ちなみに現在では建物を数える際に「一棟(いっとう)、二棟・・・」という数え方をしますが、実は「棟(むね)の数を数えている」ことが由来です。
なお棟における「東」の部分は方角ではなく「重」の漢字が変化したと言われています。
さらに「重」とは「重要」の重から来ており、建物における「重要な部分」を示したいために、もともとは木へん+重が「現在の棟に相当する部分」とされていたわけです。
それが時代の流れとともに書きやすい「東」に変化し、「棟」という漢字が生まれました。
こうして由来まで理解しておくと漢字にも親しみを感じますね。
さらには位の高い家系の中でそのグループをまとめる重要な人物を棟梁(とうりょう)と呼んでいましたが、現在では建物に関連のある大工の親方がこの呼び名で呼ばれています。
木へんに比(枇)の読み方や意味は?
続いて木へんに比(枇)の読み方や意味についても確認していきましょう。
木へんに比と記載する漢字の「枇」の読み方は
・音読み:ひ、び
・訓読み:訓読みはありません
と読みます。
果物の枇杷(びわ)の漢字で、枇を目にしたことがある人もいるかと思います。枇の漢字自体に意味はなく、また訓読みもありません。
比という字は、人がふたり並ぶ様を表しています。そのため、並んで実をつける枇杷に用いるため木へんに比という構成で枇の漢字が出来上がりました。
また、同意語に弦楽器の琵琶(びわ)が存在します。
まとめ 「木へんに東(棟)の読み方は?」「木へんに比(枇)の読み方や意味は?」
ここでは、「木へんに南(楠)の読み方は?」「木へんに百(栢)の読み方や意味は?」「木へんに東(棟)の読み方は?」「木へんに比(枇)の読み方や意味は?」について解説しました。
どれも似たような感じなので、その読み方や意味を混同しないようにするといいです。
さまざまな漢字の読み方や意味を理解し、日々の生活に役立てていきましょう
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