日常生活において、さまざまな似ている用語を耳にします。
たとえば、お酒に関する用語としてはエタノール、アルコール、発酵アルコール、合成アルコール、エチルアルコール、酒精など複数の言葉をよく聞きますが、これらの違いについて理解していますか。
ここでは、エタノール、アルコール、発酵アルコール、合成アルコール、エチルアルコール、酒精の意味や違いについて解説していきます。
エタノール(エチルアルコール)とアルコールと酒精の違いと意味
まず、私たちがビールなどとして摂取する飲料に含まれるアルコールはエタノールに当たります。そして、このエタノールは国際化学命名法での呼び方であり、別の呼び方としてはエチルアルコール(慣用名)や酒精とも表現するのです。
化学式(構造式)としては以下のようなものがエタノールに相当します。
つまり、エタノールとエチルアルコールと酒精には違いはなく、同じ物質といえるのです。
一方で、アルコールとはこのエタノールだけだはなく、メタノール、プロパノール 、ブタノール、ペンタノールなどの多くの種類が挙げられます。要は、化学構造的に炭素鎖に直接-OH基がついている有機物質の総称がアルコールに対応しているわけです。
つまり、エタノールはアルコールの一種といえるわけです。
なお、アルコールランプなどの理科の実験で使用する物質は「メタノール」や「メタノールとエタノールの混合物」であることも、併せて覚えておきましょう。
エタノールと発酵アルコールと合成アルコールの違い【アルコール】
エタノール(エチルアルコール)やアルコールの違いは上述の通りといえますが、さらによく聞く似た言葉として「発酵アルコールや合成アルコール」というものもあります。
実は発酵アルコールや合成アルコールとはアルコールを製造する際の製法によって分類したときの名称といえます。
具体的には、発酵アルコールとは言葉の通り発酵させてできるアルコールのことといえ、じゃがいもさつまいものデンプン等の糖質を原料として製造されるものを指します。
一方で、合成アルコールはこちらも言葉のまんまといえますが、科学物質を元に人工的に合成されてできるものといえます。具体的には、エチレン等の炭化水素がベースになっていることが多いです。
なお、先にも述べたようにエタノールはアルコールの一種であることから、発酵アルコールの中でもエタノールであるものを発酵エタノールと呼んだり、合成されてできるエタノールを合成エタノールなどとも表現します。
まとめ エタノールとアルコールや発酵アルコールや合成アルコールや酒精の違い
ここでは、エタノールとアルコールと発酵アルコールと合成アルコールと酒精の違いについて確認しました。
エタノールとアルコールの違いとしては、アルコールはメタノール、エタノールのプロパノールなどの様々なアルコールの総称といえ、エタノールはその中の1種といえるわけです。なお、エタノールは別の言い方で、エチルアルコール、酒精などともいうことを理解しておくといいです、
一方で発酵アルコールと合成アルコール、各アルコールの製造方法に違いがあるといえます。
きちんとエタノールとアルコールや発酵アルコールや合成アルコールや酒精の違いを学び、日常生活に役立てていきましょう。
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