私たちが普通に生活している中にも、さまざまな面白い科学現象が潜んでいます。
例えば、サランラップやゴムなどよく見かける物質が、電気を通すのか通さないのか理解していますか。
ここでは、これらサランラップやゴムが電気を通すのか、通さないのかについて解説していきます。
サランラップは電気を通す?通さない?
結論からいいますと、サランラップは電気を通さない、絶縁性が高い材料といえます。
ご存知の通り以下のようなものがサランラップに当たります。
これはサランラップの材質はポリエチレン(PE)であり樹脂の一種であり内部にてイオンが伝わりにくい材料であるため(イオンが移動しにくい)に、電圧をかけても電流が流れにくい状態となっているのです。
なお、このラップの厚みがより厚いものであっても、薄いものであってもいずれにせよ電気が流れにくいのには変わりありません。材質の影響が強いためです。
このようにサランラップでは材質にPEを使用しているという理由から、電気伝導性が小さいことを理解しておきましょう。
ゴムは電気を通す?電気を通さない?
なお、身近によく見かける材料としてサランラップだけではなく、ゴム(樹脂)も挙げられます。もちろんこちらもご存知の通り、ゴムは以下のようなものといえます。
そして、結論から言いますとゴムも基本には電気を通さない、絶縁性の材料です。これは、上述のサランラップと同じように、材質的に電圧をかけても内部でイオンが伝導しないような材料だからです。
よく電気の絶縁が必要な場所にこのゴムが使用されているレベルともいえます。
このようなゴムでも、導電性物質(カーボン:炭素など)を混ぜ込んだ電気を通すゴムもたまにあります。こちらは、用途として電気を通電させたいところに使用するために開発された製品であるために、通電性があるのです。
まとめ
ここでは「サランラップ(ラップ)やゴムは電気を通すのか通さないのか」について解説しました。
サランラップ(ポリエチレン)もゴムも基本的には、イオン伝導性が低い材料であるために、電気を通さない、絶縁性の材料といえます。
ただ例外もあり、導電性ゴムではそもそも電気を通しやすくするために開発されたものであるため、こちらは電気を通すことを理解しておくといいです。
身近な科学現象を理解して毎日の生活をより楽しんでいきましょう。
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