私たちが生活している中で字はわかるけれども読めない漢字と遭遇することがあるでしょう。
ただ、この漢字が覚えていないと何かと生活で困ることもあるため、理解しておくといいです。
中でもここでは「魚へんに口二つ(鰐)の読み方や意味は?魚へんに黄(鱑)の読み方や意味は?魚へんにく三つに田(鯔)の読み方や意味は?」について訓読みと音読み別に解説していきます。
魚へんに口二つ(鰐)の読み方や意味は?
まず、魚へんに口二つ(鰐)の読み方や意味について確認していきます。
魚へんに口二つと表記する漢字の「鰐」の読み方は、
・音読み:がく
・訓読み:わに
と読みます。
この漢字は魚へんに「咢(がく)」があわさって、わに目の爬虫類「わに」を表します。わには熱帯もしくは亜熱帯の河川や湖沼、湿地帯に分布し、全身は硬い鱗板で覆われ四肢は太く短く、口は大きく裂け、するどい歯をもつ肉食性の爬虫類です。
「咢」はやかましく声を出して気が動転するほど驚かすという意で、この音符を持つ漢字は「不意のできごとにあっと驚く」という意味が共通しています。異体字に「鱷」があります。「噩」は元々「咢」と同字です。
また、わには鰐魚(がくぎょ)とも言います。ちなみに、日本の昔話ででてくる「わに」は「さめ」のことを表しています。
音符「咢」はなかなか馴染みがないと思いますが、「驚愕(きょうがく)」の「愕」と同じ音読みの「がく」の音だと覚えると良いかもしれませんね。
魚へんに黄(鱑)の読み方や意味は?
次に、魚へんに黄(鱑)の読み方や意味について確認していきます。
魚へんに黄と表記する漢字の「鱑」の読み方は、
・音読み:こう
・訓読み:―
と読みます。
この漢字はチョウザメ科の魚「だうりあちょうざめ」を表します。だうりあちょうざめは、硬骨魚のチョウザメの一種で、日本海の北部やオホーツク海に生息し、産卵期にアムール川に遡上します。体は円筒形で大きなひし型の硬鱗が5列並び、口は頭部の下面に開き、吻の下に扁平な4本のひげがあります。
左右のえらの膜は頭部と腹面で連続するなどの特徴をもつ大きな魚です。軟骨魚のさめとは異なります。この漢字は漢和辞典にも掲載されていないマニアックな漢字なので、知っている程度で十分かもしれません。
魚へんにく三つ(鯔)の読み方や意味は?
最後に、魚へんにく三つに田(鯔)の読み方や意味についても確認していきましょう。
魚へんにく三つに田と表記する漢字「鯔」の読み方は、
・音読み:し
・訓読み:ぼら、いな
と読みます。
この漢字は魚へんに酒などを入れるつぼの意の「甾(し)」が合わさって、ボラ科の海水魚「ぼら」を表します。ぼらは「鰡」、「鮱」とも表記します。ぼらは暖海に分布し、汽水域や淡水域にも生息します。
体は円筒形で、頭部はやや扁平です。その卵巣を塩干しにすると、からすみになることでも知られています。ぼらは出世魚の一つで、成長とともに、はく、おぼこ(すばしり)、いな、ぼら、とどと呼び名が変わります。
この漢字「鯔」は、ぼらの幼名「いな」も表します。また、日本固有の意味として、「鯔背(いなせ)」は「粋で威勢の良いこと。」、「おとこぎ。いさみはだ。侠気。」を表します。
まとめ 魚へんに黄(鱑)や魚へんにく三つに田(鯔)の読み方や意味は?
ここでは、魚へんに口二つ(鰐)の読み方や意味は?魚へんに黄(鱑)の読み方や意味は?魚へんにく三つに田(鯔)の読み方や意味は?について解説しました。
どれも難しい漢字なのでこの機会に理解しておくといいです。
さまざまな漢字の意味や読み方を理解し日々の生活に役立てていきましょう。
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