私たちが普通に生活している中にも、さまざまな面白い科学現象が潜んでいます。
例えば、身近によく使用する材料として50円玉や500円玉などを見かけますがこれらの物質が、電気を通すのか通さないのか理解していますか。
ここでは、これら50円玉や500円玉が電気を通すのか、通さないのかについてその素材の観点から解説していきます。
50円玉は電気を通す?通さない?材質(素材)は?【五十円玉】
結論からいいますと50円玉は電気を通す、電気伝導性が高い材料といえます。
これは、5円玉の材質として白銅と呼ばれる材質で出来ていることが理由です。
この白銅は100円玉にも使用されている材質であり、銅がおよそ75%程度、ニッケルがおよそ25%程度含んでいるものを指します。
銀色をしているのは素材のニッケルの色が反映されたことが要因なのです。
そして、これら五円玉の材質の銅もニッケルも金属の一種です。
まあ、この金属の定義として、
・自由電子を持つために、電気を通す
・延性や展性がある
・金属光沢がある
などが挙げられるわけですが、上述の通りこの中に「通電性がある」ことがそもそもの定義として入っているわけです。
以下のようなイメージです。
米
よって、金属である50円玉は電気を通すといえるわけです。
なお、あまり見かけることはないですが50円玉に錆びができることがまれにあります。その錆びができた場合には、電気を通しにくくなることも覚えておくといいです。
これは、50円玉の錆びが絶縁性の物質であることが理由です。
ただ、普通にしていれば錆びだらけの50円玉をなかなか見かけないため、一般的には導電性があるとみていいです。
500円玉は電気を通すのか?材質は?
なお、50円玉だけではなく500円玉も同様に通電性がある材料です。これは先にも述べたように、500円玉の材質ももちろん金属で出来ていることが理由です。
なお、500円玉の材質はニッケル黄銅と呼ばれるものであり、銅がおよそ72%程度、亜鉛が20%程度、ニッケルがおよそ8%含まれています。やや黄色がかっているのは、亜鉛によるものです。
そして、500円玉に電圧をかけると、以下のように金属中の自由電子が移動し電流が流れるわけです。
なお、500円玉であってもまれに錆びたものがあります。50円玉等と同じように、金属の錆びは電気をあまり通さない材料であるために、錆びた500円玉では電気伝導性が低くなることを理解しておくといいです。
まとめ
ここでは「50円玉や500円玉が電気を通すのか」について解説しました。
50円玉や500円玉は全て金属(白銅やニッケル黄銅)に該当するため、通電性が高いです。これは、金属の定義の一つとして、「電気を通す」というものがあるために、電気を通すことができるわけです。
ただ、錆びた部分では絶縁性が高いといえるため電気を通さないことも覚えておくといいです、
身近な科学現象を理解して毎日の生活をより楽しんでいきましょう。
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